①マイナンバーカードで本人確認し、保険情報および医療関連情報を参照します。
②調剤を受ける方の場合、本人確認することで電子処方箋を受け付けることができます。
③手入力で転記していた作業が自動化され、会計作業が速く正確になります。
④併用薬等の正確な情報が得られ、飲み合わせチェック等薬学的な管理に活用します。
薬同士一緒に飲むとダメなものがある...それなら機械でチェックすれば良いのでは?と思われる方も多いでしょう。その意見には全く同意します。しかし「飲み合わせ」とは単純に「一緒に飲めるかどうか」だけの話ではありません。
患者さんそれぞれの生活状況により、併用することで生ずる不都合は異なります。ある人には全く問題ない副作用でも、別の人には生活に影響があることもあります。服薬を中止するかどうか主治医の判断が必要になることもあれば、そのまま飲み続けた方が良い場合もあります。
人それぞれによって異なる結果となるため、機械で一律良い悪いを判定できないものが「飲み合わせチェック」です。今後数十年、数百年とデータが蓄積されれば、生活状況も含めた機械チェックが可能になる時代が来るかもしれませんが、2024年現在および近い将来は難しいでしょう。
クレジットカードよりもセキュリティの技術的仕様、取り扱いについてのルール(法整備)は厳しいものとなっています。厳しすぎて汎用性が無い(場合によっては不便になる)ほどです。
医療機関や薬局が参照する医療関連データベースは、インターネットとは別のネットワークに存在しており不正にアクセスすることは現在の既存技術ではほぼ不可能です。病院や薬局のネットワーク全体が完全に乗っ取られ、かつ色々準備をすれば不正にアクセスすることも理論上可能ですが、現実的に難しいでしょう。
薬局側が参照できるのは保険情報、氏名や年齢の他、医療履歴や健診結果であり、マイナンバーや銀行口座等の情報は見れません。
下図はマイナンバーカード情報の確認画面です。
IT化が進みサイバー犯罪も複雑高度なものとなってきました。情報処理推進機構(IPA)のサイバー被害報告から、国内の企業・組織がどのような経路・原因で事故に至ったのかを学ぶことができます。
当薬局では自社でサーバー、ネットワーク運用を行っておりサイバーセキュリティに対する専門の知識と技術を有しています(薬局業界ではかなり珍しいと思います)。社内ネットワークでは自社開発したセキュリティAIを開局当初から運用・アップデートしています。
患者さんの情報は当社が保持・管理しているサーバーの電子カルテに保管されておりインターネットにデータを保管するクラウドタイプではありません。つまりインターネットへの情報流出リスクが限りなく低い運用方法を採用しています。また個室での服薬説明、相談対応を行っており、ソーシャルエンジニアリング(盗み聞きや盗み見)にも対応した情報セキュリティ対策を実施しています。
個室での対応を行いプライバシーに配慮しています。